音楽ビデオって、映画のビデオよりもくり返して観る回数が多いような気がしますが、これって私だけでしょうか。海外ミュージシャンの動く姿を自分の手元に置いておけるってのは、やっぱり私の世代では感慨深いものがあります。また、ビデオが普及して、楽曲をコピーする手段もだいぶ多様化したと思います。タッピングなんて、観れば一発だけど、レコードしかなくて、音を聴いて判断するしかなかった時代にはコピーはけっこう大変だったですよね。
ホールズワースが日本で一番メジャーだった頃にリリースされた、1984年5月の来日公演を収録したビデオ。奇しくもレインボーの「ジャパン・ツアー・８４」をリリースしたレーベルからで、このビデオも現在では入手難のはずだけど、中古価格はレインボーほどのプレミアはないみたい。インタビュアーはひょっとして同じ人かな？
ザッパの数少ない国内版ビデオソフト。だいたい、ザッパの映像作品は通信販売オンリーってのが多く、また、現在では通販そのものをやってないので、入手は困難。最近ではパイレートしたDVDがちらほら出回っている。このタイトルもリリースされているので、未見の方はぜひ一度ご覧いただきたい。ブリューもヴァイもいないけど、スコット・チュニスがいるだけでこのバンドはザッパ史上五指に入る
のぼり調子でこわいもの知らずのジミのプレイを堪能できるビデオ。ジミのライヴはいろいろと観る事が出来るけれど、私はこの時のジミが一番好きだ。故郷への凱旋公演でお洒落してくるところなんか、みょうに可愛げがあっていいじゃないですか。んで、やっぱり似合わねぇとばかりにブチきれる後半とのコントラストがまた、いいんだな。
絶頂期のキッスが主演した映画の日本版ビデオ。邦題は「地獄の復活」。映画の出来は、言うまい（笑）。ピーターは吹替えだし。オープニングのタイトルだけはくり返し観てたなー。
日本では未DVD化。エリック・カー在籍時のラインナップによる唯一のライヴ映像。ブルース・キューリックのお披露目ツアーでもあった。エリックのはつらつとしたプレイや、ブルースの初々しいプレイ（案山子って言葉は嘘じゃない）が見どころ。この日本版ビデオ、はるか海の向こう、ブラジルに渡って、ポルトガル語の字幕を上からかぶせたDVDに変身していることはけっこう有名か。
これもまだDVDになっていない。キッスのストーリービデオの一本。このころの彼らは過去のアーカイブを持ち出してビデオを作ることが多く、これもほかに目立った特徴を感じないものになっている。トリビュート・アルバムとのからみがわずかに新鮮味を感じさせるが、もっとインパクトのある内容に出来たんじゃないかという期待がスカされたような感じ。
メイクでの再結成のきっかけのひとつになった、KISSコンベンションで行なわれていたアンプラグド・コンサートの集大成となる、MTVでのステージを収録したビデオ。選曲は決して派手ではないけれど、マニア好みの曲が多く、アットホームな雰囲気とともに、和める良作。
パコ・デ・ルシアのドキュメンタリー。本人や家族らへのインタビュー、ライヴ映像などで構成されている。ギターを観たいと思うと物足りないけれど、フラメンコを知りたい、と思う向きにはかなりおすすめ。これを観て、ますますパコの音楽が好きになった。
まだソ連だった頃にいくつかのアーティストがロック・コンサートを行なったが、これもそのうちの一つ。ジョー在籍時のバンドで、後のビデオと比べても一番バンドっぽいパフォーマンスを見ることが出来る。バックステージ部分でメンバーが体操してるのが見どころ。
全盛期のゴダイゴが残したドキュメンタリー風映画。コンサートの模様も出ては来るけれど、決してそれがメインではない。新曲" magic capsule"の製作過程を追うという主旨ではあるけれど、日常の彼らがいつもこのような形で曲作りを進めていたのかは、若干疑問。同曲の完成版の前段階にあたるサウンドを随所で聴けるのが面白い。出来れば、コンサート・シーンの素材となったそれぞれの公演のフル・ヴァージョンを観てみたいものである。
文字どおりゴダイゴの最終公演を収録したライヴ・ビデオ。解散前のアルバムの曲と、かつてのヒット曲メドレーとのギャップが、このバンドの蓄積と苦悩を表現しているように感じられる。リハーサルシーンが収録されており、当時脱退していたスティーブが遊びに来るところが観られたりする。
1990年代に入って、ゴダイゴが再評価され、ボックス・セットなどがリリースされるなど、盛り上がった時期からしばらく経った1999年に再結成されたゴダイゴ。すこぉしタイミングをはずした感もあるが、新作もリリースして活発に活動していた。これは、当時NHK-BSでも放送されたライヴをソフト化したもの。おまけとして新作のプロモも入っている。新作からの曲をオープニングに、往年のヒット曲まで、再結成という条件を十分に考慮に入れれば、なかなか充実した一本。
「音楽はライヴをやってナンボ」という考えがベーシックにある私にとって、ライヴを聴く機会が少ない映画音楽・主題歌・挿入歌などのジャンルでこういうビデオが出てくれるのはとても嬉しい。これは、現在も続いているスーパーロボット関係のライヴ映像・第一弾となる作品。パイルダーの実物大セットが宙に浮くなど、現在まで続く一連のライヴの中でも演出がもっとも派手。「マジンガーＺ」を水木一郎氏がソロできちんと歌っている映像は、一連の映像作品では意外に少なく、初期のこのビデオともう一本くらい。最近は出演者みんなで歌うことが多いこの曲、ちゃんと観たければこのビデオかな。