音楽のDVDは映画にくらべれば、言葉がわからなくとも大丈夫な分、手を出しやすいです。リージョンコードも0（地域指定なし）が多いので、大抵のものは日本の普通のプレーヤで大丈夫なのもありがたいです。ただ、最近はその傾向がだんだん変化してきていて、しっかりリージョンコードがついているものも多くなってきました。購入時の確認は慎重に。
順不同ですが、なんとなくアルファベット順かもしれません。音楽ということで、DVD-Audioもここに並べてしまいます。掟やぶりだな（笑）
ディヴィッド・カヴァデールがこれを聴いてトミー・ボーリンを誘おうと思い立ったという、ビリー・コブハムのアルバムのDVD-Audio。トミー・ボーリンのプレイは、ジェフ・ベックの"Blow
By Blow"アルバム以前に、すでに同様のギタースタイルになっているのが興味深いが、彼のリーダーアルバムではないので、単純に比較は出来ない。ジェフの場合はあくまでもロックンロールでありながら、ああいうサウンドを創造したのがエライのじゃ、と、目一杯偏見に満ちた感想を書いておこう。
ビリーのインタビュー映像が特典で収録されている。
Deep Purpleの1995年のライヴ・ビデオ。リッチー脱退後、ヘルプとして在籍していたジョー・サトリアーニに代わってスティーブ・モーズが加入してまだ間もない頃で、過渡期といえるセットリストでのステージを観ることができる。"The Battle Rages On"アルバムのナンバーなど、収録曲的には面白いものが多いが、ギランとロジャーの妙にはしゃぎ過ぎなパフォーマンスが最低。
1998年のオーストラリア・ツアーを収録したビデオ。VHSはコンサート本編と特典映像を別々にリリースしていたが、このDVDはそれらをまとめて観ることができる。イアン・ペイスのインタビュー中にモニターに写っている、1975年のオーストラリア・サンベリー・ミュージック・フェスティバルでのDEEP PURPLEの映像が気になるところ。全編残っているならリリースして欲しい。本編のパフォーマンスに関してはノーコメント。同時期の日本公演の観客動員を思えば、こういう会場でまだまだ演奏できるというところに、Deep Purpleの海外と日本での評価（というか、ファンの目のつけどころというか、国民性というか）の違いの一つを感じる。
2001年にフロリダで行われたコンサートを収録したライヴ・ビデオ。ギランの風貌は冷静に考えれば年相応のような気がするが、やはりショックはかくせない。しかし、パフォーマンスはいいと思う。ペイスのドラミングも、モーズの加入が刺激になったのか、リッチーが在籍していた頃よりも良いプレイをしているし、ギランの声の張りが90年代以降ではこれが最高ではないかと思う。すっかりイアン＆ロジャーのバンドになってしまう直前の「ジョンのDEEP PURPLE」最後の映像。ボーナストラックの楽屋風景やリハーサルも面白い。
こちらは同内容のPAL盤。同じ映像で映像形式によってどれほど違いが出るかが気になってゲットしてみたもの。うちの環境では、やや縦方向が潰れるほかはほとんど画質などは変わらずに再生されているらしい。ただ、PAL盤とリージョン1盤を再生している現在のプレーヤは画質に少々不満があるので、できれば日本盤で綺麗な映像を観たい……と思っていたらどうやら出たようで、嬉しい事だ。……結局このディスクを３枚持つはめになるってぇことで、うーみゅ。莫迦って呼んで（笑）
イギリスでリリースされている"Classic Rock Ledends"シリーズ中の一枚。これはドイツでリリースされたもので、イギリス盤とはタイトルが若干違うかもしれないが、未確認。今年再結成して新作もリリースした彼らだが、このDVDでは1970年代のスタジオでのライヴ・メドレーや「ハンバーガー・コンチェルト」全曲演奏をメインに、最新の姿までフォローしている。タイス・ヴァン・レアーの語る数々のエピソードは英語の理解力にかなり劣る自分が聞いても面白いものばかり。リッチーがコンサート前によく流していた"Sylvia"や、有名曲"Hocus Pocus"の演奏シーンを鮮明な画質で観られるのも嬉しい。しかし、このバンド、やっぱり変な人が集まってるよな。
ブラジル盤DVD。このディスクに限らず、ショップで入手できるブラジル盤DVDはほぼ問題なく普通のプレーヤで再生できるはず。このＫＩＳＳのビデオは、日本では「アニマライズ・ライヴ」として発売されたもので、1984年、デトロイトで撮影されたコンサートの映像。エリック・カー在籍時のライヴ作品は意外にもこれだけなので、貴重な一作。このブラジル盤はポルトガル語の字幕がつけられているが、字幕が出てくるとその部分がマスクされてしまう。マスクしきれない部分がちらほらと出てきて、よく見るとそこには日本語の字幕がありましたとさ（笑）。察するに、日本版のビデオ・マスターに無理矢理ポルトガル語をのっけて、むりやりDVDにしたのであろう。大雑把さがいいねぇ（笑）
VHS2本組だったものがディスク１枚で手軽に観られるってことでゲット。豊富に出てくるライヴ映像は、さすがに全会場でビデオスクリーンを設置していただけのことはあり、全部のライヴショットを観たい、という気すら起こらなくなってくるほどの量である。日本で撮影されたＣＭまで収録されていて、なかなか。しかし、いくら音楽ものとはいえ、この映像は英語がわからないとやっぱりツラい。ってことで、結局日本盤も買うはめになった。莫迦である(T_T)
キッスが公式には認めていないとはいえ、オフィシャルでリリースされているDVD。ラスベガスで行ったミニ・ライヴ・ショウの映像を中心にしてはいるものの、それ以外の映像はマニアックすぎて一般の人々には勧められない。怪しさ十分の逸品。
フランスの大物バンド、MAGMAの初の公式映像作品。160分あまりの収録時間で、演奏される曲数はたったの三曲。うねるような展開にハマったら、抜けだせなくなってしまう彼らのライヴではあるが、未経験の人にこれをいきなり見せたら、あまり考えたくない事になるかもしれない。私はこのバンドを、徹夜明けの二日酔い状態で初めて聞かされたのだが、その時はこの世の終わりがきたのかと思った（笑）しかし、このバンド、他のどこの国にも見あたらないオリジナリティのあるバンドであり、一聴の価値はあるので、機会があればぜひ。
2002年に開催されたエリザベス女王戴冠五十周年記念コンサートの模様を収録したDVD。この記念行事ではクラシックのコンサートも行われており、そちらもDVD化されている。いきなり屋上でギターを掻きむしるブライアン・メイがおいしい。あれは気持良さそうです。マッカートニーとクラプトンによる"While My Guitar Gentry Weeps"は、ジョージを思い出すと胸に来るものがある。様々なアーティストを観られるのがこのDVDの楽しみではあるが、オジーを呼んだ奴はいったい誰なんだ（爆）