DP-023
los angels
18. october 1968
- hush
- kentucky woman
- mandrake root
- help
- wring that neck
- river deep, mountain high
- hey joe
1967年、ハンブルグにいたリッチーの元に届いた電報から、 deep purpleは始まりました。
オリジナルの第1期のメンバーは、次の通りです。
このメンバーに落ち着くまでには、いろいろと紆余曲折があったようですが、その辺は様々な関連書籍等で伺えます。ビートルズやストーンズの様に、一緒にずっと下積みを過ごしてきた、というよりも、たたき上げのプロのミュージシャンを集めて作ってみました、という感じがします。1968年リリースのファーストアルバムは、まさにそういった感じの仕上がりを感じるのですが……。リッチー自身も、「半年持てばいいと思っていた」と語っていますが、そのバンドが存続したのは、デビュー曲" hush"の、全米4位というヒットがあってこそでした。
この頃のライヴ音源というと、後述するBBCの他にはほとんど見当たりません。かろうじて、次の物があります。
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DP-023 los angels |
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第1期の1968年のライヴ音源は今のところ、この1種類しか知られていません。このライヴは deep purpleのコンサート音源としては現在一番古いものであり、また第1期のライヴ記録としても現在唯一のものです。あげたのはCDのデータですが、ヨーロッパ・プレスと思われるアナログ盤も存在します。リリースされた当初はオーディエンス録音と云われていましたが、このライヴを収録した映像が出まわり、ここから落とされたものだという事が判明しました。2002年の5月にオフィシャル・ブートレグシリーズとしてリリースされているので、この音源の詳しい収録経緯などはディスコグラフィでご覧ください。
このタイトルにある inglewoodというのはロサンゼルスのイングルウッド・フォーラムです。彼らがクリームの前座としてコンサートを行ったのはこの18日、19日のフォーラムと、20日のサンディエゴでの3日間だけでした。当初は19都市すべてでサポートする予定でしたが、この後の日程からは彼らはサポートをはずされてしまっています。
この頃はオープニングに" and the address"をやっていたはずなのですが、このCDでは聴くことが出来ません。カットされていると思われます。一説にはこの曲のリッチーのソロプレイでお遊びでいろいろとやっていたところを観たクラプトンが渋い顔をしていて、それでクリームが deep purpleを使うのを嫌ったとか、いろいろな噂はありますが……
" mandrake root"は後に大インプロ大会に発展していきますが、ここでは割とスタジオ盤に近い演奏です。後述するビデオでは、リッチーがテレキャスを使うのが確認できます(メインは、ES-335)。この日の曲目のなかで彼ら自身のオリジナルはこの曲と、" wring that neck"だけです。" wring that neck"もまだ短くまとめています。" help"はもちろん、あのビートルズの曲ですが、バラードにアレンジされており、ロッドのボーカルが堪能できます。
音の方は、この時代にしてはいいかもしれない、という程度であり、第1期のスタジオ・アルバムから想像されるよりも、だいぶラフな演奏が展開されていることもあって、聴きづらい部分もあるかもしれません。
第1期の69年のライヴ音源というのは聴いたことがありません。DPASのホームページによれば、今年(2000年)になって、音源が発見されたということです。聴いてみたいですね。BBCセッションは、幾つか残されていますが、それらは" BBC studio sessions"にリストしてあります。
この年の7月にメンバーチェンジがあり、ボーカルにイアン・ギラン、ベースにロジャー・グローヴァーを迎え、第2期 deep purpleがスタートします。