このページに記載してあるデータ、文章などは5年以上前のものなので、現在の事情に合わない部分が多々存在します。アップデートの予定はありますが、いつ更新できるかはお約束出来ません。よって、かなり古いデータであることをご承知の上、ご覧ください。
日本公演の後、メンバーチェンジもしくは解散かとも云われていた rainbowですが、年あけて1996年もメンバーチェンジなしで中南米、ヨーロッパをツアーしています。中南米ツアーでは、" mistreated"のフル・ヴァージョンが、1978年以来しばらくぶりに演奏されるようになりました。ヨーロッパ・ツアーは前年に比べて曲数も少なく、時間もあまりながくやっていません。しかし、出回っている音源は、ハプニングが盛りだくさんで、楽しめるものが多いです。
 R96071/96072 san paolo |
disc 1
disc 2
|
南米ツアーのプレスCDとしては、現在のところ唯一出回っている音源です。CD-Rでは、エア・チェックとみられる放送用音源が出回っています。また、映像では、この次の日の7月6日、同じくサン・パウロのものが画質はあまり良くないですが、出回っています。ジャケットは、このツアーからのステージショットで、リッチーの衣装はビデオでも確認できる、ズタボロTシャツです ( 笑 ) 。中に、ジャケと同じ写真を使ったカードが入っています。おそらく最初はスリム・ケースでのリリースを計画していたのではないでしょうか。
かなりステージから遠いオーディエンス録音です。こもりもないし、バランスはまあまあですが、サウンドがひと固まりになっていて、聞き分けに苦労します。あまり低域も出ていないので、臨場感は不足気味です。
この南米ツアーのセット・リストは、基本的に日本公演の横浜、NKと同じく" too late for tears"で始まり、" hunting humans"のかわりに" mistreated"が新たに加わった構成です。南米のオーディエンスの盛り上がりはすごく、それに答えるように演奏の方もかなりテンションは高いです。
 no number vosselaar |
disc 1
disc 2
|
7月28日、ベルギーのライヴです。まあまあのオーディエンスでバランス、クリアーさとも、なかなかです。ちょっと臨場感が不足している感じもありますが、別にステージが遠い訳ではないようです。
オープニングから、いきなり" long live rock'n'roll"がプレイされますが、構成は1995年のツアーと変わりません。途中で" black night"もでてきます。このツアーの目玉は、2曲目にプレイされる" mistreated"です。これはぜひ観てみたい ! ギターソロは" on stage"というより" made in europe"に近い感じです。ドゥギーは、デヴィッドとロニーのおいしい所をミックスした感じで歌っています。いまひとつエンディングの畳み掛けるような感じは出てないかな ? 個人的には" hunting humans"がなくなったのが残念です。
" wolf to the moon"は、イントロのアレンジが少し変わりました。それ以外はdisc 2の5まで、1995年ツアーとあまり変わらない感じです。本編最後の曲は、" burn"です。何で" hall of the mountain king"が落とされたんでしょうか ? リッチーは気に入っていたはずなんですが…ちなみに" burn"は、エンディングでテープがぶち切れていて、聴けません。すげー欲求不満になります。
この日は" maybe next time"の後、" smoke on the water"だけプレイして終りですが、ここでベースのグレッグとリッチーが楽器を交換します。エンディングのソロはリッチーかな?
 PR 96001/2 nurnberg disc 2 7-13 : |
disc 1
disc 2
|
2年ほど前にリリースされていながら未入手だったCDですが、最近入手したので掲載します。メインは" ritchie serenades germany"にも収録されていた1996年7月30日のニュルンベルグ公演です。ソース自体は違うもののようで、こちらの方がステージに近いような感じで、リッチーのギターは大きめにとられています。バランスについては各人で好みもあるのでどちらが優れているとは一概に言えません。録音自体はどちらもクリアですし、こもりもありませんから特にこだわりのない方でしたらどちらを選んでもよいと思います。最近は" ritchie serenades germany"もかなり安い金額で見かけますし……。イントロの" over the rainbow"はこの" walzing with ritchie"では途中から収録されており、若干短くなっています。
ただ、この日のリッチーは少々プレイの安定さに欠ける面があり、素晴しいフレーズを聴かせた次の瞬間にはメロメロのリフを弾いたりしています。それでこそリッチー、という気もしますが。アンコールでの" too late for tears"は、不安定だからこそ飛び出したともいえます。このツアーでカッチリとした演奏をお望みでしたら" wolf in the storm"を探してみるのがよいと思います。
ボーナス・トラックとして、" a bit of a wet dream"に収録されていたベルギーでのステージから数曲セレクトされています。" a bit of a wet dream"ではエンディングがブチ切れていた" burn"は、こちらではコンプリートで聴くことが出来ます。バランスは同程度ですが、臨場感はこちらの" walzing with ritchie"の方が上回っており、このCDの価値はこのボーナス・トラックかもしれません。
 HERITAGE-002/3 bad worishofen |
disc 1
disc 2
|
割れ気味のオーディエンスで、迫力はありますが、聴きづらいと感じる方もいるかもしれません。結構ハプニングのあるステージです。
" long live rock'n'roll"のエンディングで、いきなり音が消えます。おそらく停電だと思われ、ドラムだけが虚しく響きます (^^;)。なんと" mistreated"も、エンディングの最高に盛り上がったところでぶちっと消えてしまいます。その後のヤケ気味のエンディングがまたしても虚しく響きます。なんか各楽器の音が出たり引っ込んだりしている気がしますが、PAのせいか ? " still i'm sad"で一旦フェイド・アウトして、" drum solo"がフェイド・インで始まります。
" black masquerade"をやった後 ( これも結構滅茶苦茶になる )、" this is the worst system. thanks for your listening. you're great."とアナウンスが入ります。( 聞き取りは自信ないです )。うーん、昔のリッチーならとっくにステージ降りちゃってコンサートは中止となるところですが、今日のリッチーは続けます。
この日はやけくそ気味なリッチーのプレイが堪能できます。" burn"の前に今日は" blues"をプレイ ! ちょっとだけですが、これがあるだけで次の" burn"が盛り上がることといったら…やっぱりリッチーはいかせ上手です (^^) ギターが引っ込みがちなのが惜しいです。
アンコールは、" maybe next time"がフェイド・インで入ってきます。" lazy"をちらっとやって、" smoke on the water"が始まります。この辺はほとんど第3期 deep purpleのノリです (^^) 。その割にあっさりと終って、一旦引っ込んだ後、再度出て来て" street of dreams"をプレイ。この日はドゥギーの調子が余り良くないので、この曲はちょっと出来がよくないです。
 RSG 01-10 |
disc 1 & 2 : disc 3 & 4 : disc 5 & 6 : disc 7 & 8 : disc 9 & 10 : |
7月21日にシュツットガルトで行われたフェスティバルからスタートしたヨーロッパ・ツアーを、ドイツで行われたライヴを中心に5日間セレクトしたボックス・セットです。バラでもリリースされるという話がありましたが、今のところ出回っていない様です。以下に、ボックスにはいっていたCDケース毎に取り上げます。
 RSG 01-04 disc 1 & 2 : disc 3 & 4 : |
disc 1
disc 2
disc 3
disc 4
|
disc 1 & 2の7月26日は、現在出回っているこの年のヨーロッパ・ツアーの音源の中では一番序盤にあたるものです。先ほども書いたように、この年のヨーロッパは7月21日のシュツットガルトからスタートしています。
なかなか良いオーディエンスで、凄くクリアーな音です。少しボーカルが出すぎの感もありますが、ドゥギーの調子は結構いいので、楽しめます。キーボードとベースがもうちょっと前に出てれば、申し分なしです。
キーボードだけをバックにドゥギーが" still i'm sad"を歌いあげ、それからリッチーのリフが入ってくる、なかなかかっこいい場面もありますが、全体的にはツアー序盤ということもあり、セットはあまりお遊びもなく、基本どおりの進行という感じです。ドゥギーの調子がいいのはツアー序盤のせいかも(笑)
disc 3 & 4の7月30日も、基本の曲順で進行します。音は、7月26日よりも若干遠い感じで、ボーカルが結構前に出ています。歪みも濁りもなく、良くとれていると思いますが、もうちょっと迫力が欲しいところではあります。
" smoke on the water"が終わり、聴衆がさらにアンコールを求めるなか" over the rainbow"が流れ、終わりかと思わせておいて、突然テープがぶちきれます。再びバンドがステージに上がり、" too late for tears"をやりはじめます。この日はここからが聴き所となっています。
" too late for tears"のあとは、" hey joe"をフルバージョンで演奏します。ドゥギーは結構歌詞を替えて歌ってますが、良く聞き取れません。この後に" street of dreams"をやって、終了します。
この4枚組は、各メンバーとも調子のいいプレイをしていて、聴き応えがあります。
 RSG 05-08 disc 5 & 6 : disc 7 & 8 : |
disc 5
disc 6
disc 7
disc 8
|
disc 5 & 6の8月1日も、大変クリアーなオーディエンス録音です。低音に迫力が欲しいところですが、このボックスでは1番バランスの良い音だと思います。遊びも面白いことをやっています。1曲目の" long live rock'n'rollの掛け合いで、" black night"などのお馴染みのフレーズのほかに、" lazy"がちらっと出てきます。" mistreated"の導入部では、ドゥギーがジョーを思わせるようなアカペラを歌います。" woman from tokyo"をちらっと聴かせて、" wolf to the moon"に入ります。このツアーから、イントロのアレンジが少し変わり、なかなかかっこ良い入り方になっています。
" ariel"が終わってから、" waltzing matilda"の替え歌でキャンディスが紹介されると、ブルーズ・タイムになります。結構長くプレイしていて ( 4分強 )、ドゥギーのヴォーカルまで聴けてしまいます。なかなかブルージーに決めてくれますが、やはりジョーにはかなわないか (^^;)
この日一番の聴きものは、本編ラス前に演奏される" hall of the mountain king"でしょう。このヨーロッパ・ツアーで演奏されるのは非常に珍しいです。イレギュラーな演奏なので、いま一つタイトに決まっていません。リッチーが一人で進行がずれてしまう箇所もあったりして、満点の演奏ではないですが、後半の畳み掛けるところはやはり迫力です。" burn"で本編終了、" maybe next time"から" street of dreams"というアンコールで、終了です。この日は結構聴き所が多いです。
disc 7 & 8の8月3日は、"back again '96"と、同じ日の演奏です。PAの電源が落ちまくり、観客にごめんなさいのアナウンスが入るという前代未聞の日です。" back again '96"は、歪みまくった音質の上、音が遠い感じの録音でしたが、この音源はそれに比べればかなり迫力のあるクリアーな音で録音されており、" back again '96"に価値はなくなってしまいました。ただ、やはりPAトラブルのせいか、聴きづらくなる部分があります。
ライヴの詳しいことは、" back again '96"に書いたので端折って書きますと、基本のセットリストに、" burn"前にブルーズを、そして" smoke on the water" と" street of dreams"のアンコール、という構成です。disc 5 & 6に比べればお遊びは少なめですが、PAトラブルに開き直ったかのようなリッチーの切れたソロがところどころで聴けます。しかし、やはりコンサートの初っ端に襲ったトラブルのせいか、全体的に演奏時間が短いです。
 RSG 09-10 disc 9 & 10 : |
disc 9
disc 10
|
リッチーがステージから転げ落ちたといわれている8月2日の演奏を収録しています。残念ながらこのボックスの中では1番音が悪いです。録音レベルが高く、ところどころ歪む上に、多少こもりがあります。バランスはまあまあなので、そんなに聴きづらくはありませんが、ボックスの他のCDの音に比べると1ランク落ちる音質です。
前半は基本のセットリストどおりに進行します。" temple of the king"が終わった後、ドゥギーが「次は" black masquerade"だよ」というのですが、突然ピアノだけをバックに" all about the kiss"という曲を歌い始めます。古いスタンダードか何かでしょうか、私は知らない曲です。2分くらいで終わるのですが、観客が ritchieコールをする中、ドゥギーが「リッチーがバックステージから落ちたので、しばらく時間をくれないか」といっているようです。聴き取りには自信がありませんので、イマイチ状況が良くわかりません。" all about the kiss"の途中で、「ガチャッ」というような音が聞こえるのですが、ここで falls downしたんでしょうかねー。でも、その後の" black masquerade"では調子よく弾いていることから、あまりダメージはなかったものと思います。その後は、あまりお遊びもなくラストまでいきます。" smoke on the water"では、リッチーとグレッグがギターとベースをチェンジしてプレイしています。エンディングがフェイドアウトになっているのは減点です。
 MOON-96871/96872 gothenburg |
disc 1
disc 2
|
ヨーロッパ・ツアーの終盤と思われる8月7日のステージを、DATで収録したオーディエンス録音です。ヌケのよい臨場感のある音で、このツアーの音源のなかでは良好な部類でしょう。所々レベルがガクッと下がったりする個所がありますが、それほど気にはなりません。曲目をご覧になるとおわかりのように、" black masquerade"がdisc 1の終わりとdisc 2の最初、2度繰り返して入ってしまっています。
オープニングの" long live rock'n'roll"はかなりあっさりとプレイしています。この日はそのほかの曲もほとんど基本どおりのプレイを見せており、あまり遊びが入りません。演奏自体はかなりタイトになっており、楽しめます。" burn"の前にプレイしているブルーズは、8月1日と同様、ドゥギーのヴォーカルが聴けます。こちらの方が「歌」になっており、出来としてはいい感じです。アンコールは" maybe next time"で始まり、最近では珍しくいきなりリフからスタートし、エンディングで1音転調して盛り上がる" smoke on the water"の後、" street of dreams"で終了します。基本セットどおりにかっちりとまとまった演奏は取っ付きやすく、ボックス・セットはちょっと……という方はこれを探してみてください。
このツアーのあと、リッチーは" blackmore'" nihgt"のアルバム作りに入ったようです。10月頃には、インターネットのサイトでファンの質問に答えたりしていました。年末くらいに、やっとアメリカで" stranger in us all"アルバムがリリースされ、年があけてからアメリカツアーが始まります。