このページに記載してあるデータ、文章などは5年以上前のものなので、現在の事情に合わない部分が多々存在します。アップデートの予定はありますが、いつ更新できるかはお約束出来ません。よって、かなり古いデータであることをご承知の上、ご覧ください。
1993年に deep purpleを脱退したリッチーのその後の動向についてはいろいろと断片的に伝わってきました。一時は moonとか rainbow moonとか言われていたニューグループのメンバーが見え始めて来たのが1994年の後半頃、この年の冬にアルバムのレコーディングが開始され、9月には ritchie blackmore's rainbowとして、アルバム" stranger in us all"をリリースします。ラインナップは、次の通りです。
しかし、ツアースタート時になって、ジョンが参加できないことになり、チャック・バーギーが替わりを務めることになります。
このラインナップで9月30日からヨーロッパ・ツアーをスタート、11月には日本公演を行ない、 deep purple脱退後の復活を果たします。アルバム、ツアー共に、リッチーのフィアンセである candice nightがバック・ヴォーカルを務めています。彼女は、1997年のアメリカ・ツアーから、正式にツアー・メンバーとしてクレジットされるようになります。
オフィシャルでは、ヨーロッパ盤の" ariel"のCDシングルに、このヨーロッパ・ツアーから" temple of the king"のライヴ・テイクが収録されています。これは、ツアー開始2日目の10月2日、ストックホルムでのコンサートを放送用に収録したもので、そんなによい音質ではありませんが、この曲は放送されなかったため、これでしか聴けない貴重なテイクです。
この1995年のツアーを収録したライヴCDは数多く出回っています。たぶん、リッチーのライヴCDで一番音源の種類の多い年ではないかと思います。そこで、ヨーロッパ・ツアーとジャパン・ツアー、2ページに分けることにしました。それでも、ここにあげたほかにも多数の音源、映像があります。
 MAGNUM 001/2 helsinki disc 2-9,10 : |
disc 1
disc 2
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新生 rainbowのツアー、初日の模様を知ることが出来る音源です。日本の業者がわざわざヘルシンキまで飛んで収録したという話があり、DATでとられたその音は素晴しいの一言です。ディスクのラベルに書かれたタイトルにスペルミスがあるのは気にしないとして(笑)
初日ということで、正直言ってあまりこなれていない演奏ではありますが、このツアーに限らず初日の演奏は、リハーサルに一番近い形で演奏され、バンドの意図しているところが伺えたりするので、興味深いものです。それに、ドゥギーの調子がかなりよく、ハイトーンもビシビシと決めてくれます。
セットリストで、これ以降と違っているところといえば、ニューアルバムから" stand and fight"が演奏されていること、" perfect strangers"の前に導入として演奏されている" since you been gone"がこの日はないことです。確かに" stand and fight"は、コンサートの流れにそぐわない感じがします。この曲は、結局この日のみの演奏で終わることになります。
アンコールでは、1991年以来の" burn"が聴けます。私は、1991年のジョーの歌っているものよりも、こちらの演奏の方が楽しめます。何と言っても、グレッグのコーラスが生きていますし、第3期 deep purpleを彷彿とさせてくれますから…
ボーナスとして、次に紹介する放送用音源が収録されたストックホルムから、初日にはやらなかった" since you been gone"から" perfect strangers"に入るパターンの演奏がオーディエンス録音で収録されています。臨場感、バランスとも十分で、ひょっとすると次のSBのものよりも聴き易いかもしれません。
 BON 057 stockholm 9-10 : osaka |
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最初に書いた、ストックホルムでのコンサートを収録したラジオ放送をエア・チェックしたものです。マスターからではないので、DJの声がいささか気になりますし、放送自体が全曲放送ではなかったようなのでかなりダイジェスト的な内容ですが、ドイツ・ツアーの2日目、デュッセルドルフ公演を撮影したプロショット映像と共に、ヨーロッパ・ツアーを安心して体験できるアイテムです。リッチーのギターが結構大きめにミックスされていて、曲によっては聴きづらいところもあります。
演奏の雰囲気は、ほとんど初日と変わりません。" long live rock'n'roll"の掛け合いで、ドゥギーがしきりにロニーのフレーズを歌うのですが、ほとんどのってこないリッチーとか ( 笑 )、トラッドの歌詞を変えて歌うアドリブソングなど、聴いていて楽しめます ( 少年合唱隊にいた過去をもつ私 ( うわぁーっ! )は、このトラッドソングは子供の頃を思い出していつも凄く楽しめるのですが、飽きるという方の気持ちも、判らないではないです (^^;) )。
最後になぜか日本公演から2曲、大阪でのライヴから収録されています。日本で遊びすぎたといわれるドゥギーの、疲れたようなMCで ( 笑 ) 幕をあけます。オーディエンス録音で、キーボードがいまいち引っ込んでいますが、まあまあの音質です。
 BS 01-10  ブックレット表紙 |
disc 1 & 2 : disc 3 & 4 : disc 5 & 6 : disc 7 & 8 : disc 9 & 10 : |
ヨーロッパツアーの中で、1番多くコンサートを行なったドイツでのライヴから、前半の3日、後半の2日、計5日間をセレクトしてまとめたセットです。
500セット限定で、CDホルダーに10枚まとめて収納されています。各コンサートのセットリストが書かれたブックレットが中に入っています。
各コンサート毎のコメントは、この後、他のアイテムと一緒に日付順に並べて行っていきます。( Mさん、ご好意に感謝しています)。
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BS 01-02 hannover ブックレット表紙 |
disc 1
disc 2
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ヨーロッパ・ツアー5日目、ドイツ・ツアー初日にあたる10月8日、ハノーヴァー公演です。なかなかクリアーなオーディエンス録音で、バランスも良好です。もうちょっとキーボードが前に出ていてもいいかな、位です。
オープニングからビシバシ決めてくれて、気持ちいいです。ちょこちょこと構成を間違えたりしますが、そこは気迫ですね。リッチーの好きなドイツでの公演とあって、なかなか名演だと思います。各曲で聴かれるキャンディスのコーラスは、会場によって聞えにくいときがあるのですが、この日はよく聞えてきます。
このツアーで嬉しかったのは、" temple of the king"をやってくれたことです。ファースト・アルバムの中で私が3番目に好きなこの曲は ( 1番と2番は秘密 ( 笑 ) )、ファースト・アルバム・リリース時のツアーでやっていたという説もありますが、私は音源を確認していません。また、もしやっていたとしても、今回の様にコーラスがバッチリ決まっていないと曲の魅力が半減してしまうでしょう。グレッグのように、しっかり歌えるメンバーがいて、コーラスが決まっている今でこそプレイできた曲だと思います。
" ariel"の前のMCで、ドゥギーに促されてリッチーが" hello !"という場面があります。1985年に再結成 deep purpleが来日した時も、東京の何日目だったか忘れましたが、やはりギランに促されてリッチーがしゃべったことがあったという記憶がありますが……私の妄想かもしれません(^^;)
" smoke on the water"で一旦終わり" over the rainbow"が流れても、聴衆はアンコールを要求し続けます。とうとうそれに答えて再びバンドがステージに上がり、" black night"をプレイします。ドゥギーが歌詞を完全に覚えていないため、途中でなし崩しになってしまいますが、 rainbowで曲としてプレイするのは珍しいです。
 SS 201049/50 dusseldorf |
disc 1
disc 2
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このアルバムについてのコメントはしばらくお待ちください
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BS 03-04 berlin ブックレット表紙 |
disc 3
disc 4
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ビデオシューティングが行われた9日のデュッセルドルフ公演をはさんでのドイツ・ツアー3日目、ベルリンでのコンサートです。8日の分よりも気持ちこもり気味なオーディエンス録音ですが、まあ良好といえるでしょう。ところどころ音飛びらしき物があります。何だ、これは?
" spotlight kid"のバッキングのリッチーのパターンは、いつもと少し違っていて面白いです。この日の演奏そのものは、あまり8日、9日と変わりはありませんが、こういうちょっとしたところの遊びが嬉しいですね (^^)
このツアーからはあまりやらなくなったブルーズを、" wolf to the moon"の導入でプレイしています。リッチーのブルーズというのは、ブルーズそのものを聴かせようというよりも、そのあとの展開をスムーズにするというか、観客の期待を煽るためにプレイしているような感じがします。" ariel"のエンディングでは、ジャジィなコード・ソロを展開していて、ちょっと珍しいです。
このツアーの本編終了曲は、" hall of the mountain king"です。この曲の後半の畳み掛ける展開は大好きです。ちょっと初期の第2期 deep purpleに通じるハチャメチャさを感じます。アンコールでは、ドイツ・ツアーではお約束のドイツ国歌をプレイし、" burn"になだれ込みます。これがメチャかっこいい ! 。ギターのノイズから、結構アクションを決めているのが伺えます。
 EC 012/013 schwarjwald hall |
disc 1
disc 2
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上に掲載した10枚組には収録されていないドイツ・ツアーから、10月12日のステージをオーディエンス録音で捉えた2枚組です。つい最近になって入手したので、これまで下の" european days"が1番初期の演奏と思っていた" love hurts"が、ここで演奏されているのを知りませんでした。訂正して、この日が最初期の演奏という事にします。
大変クリアーな録音です。ステージから少し遠いところで録音したようですが、臨場感は十分出ていると思います。ライン並とはいきませんが、バランスはなかなか良好なので聴きやすい1枚です。もう少し低域が出ていればもっとよかったかな ?
演奏内容はこの年のライヴの大半がそうであるように、テンションの高いプレイを聴かせてくれます。ドゥギーはやはりこの年が一番声が出て、リッチーとの掛け合いもテンションが高く、いいプレイをしていると思います。1996年、1997年になると声が荒れた日が多く、特に1997年はあまりいいプレイの日がありませんが、この年はリッチーと組んだばかりで緊張して張り切っていたのか、どの会場でも声自体は張りのあるいい声をしています。
特にこの日ならではというプレイはありませんが、十分楽しめる演奏です。" rainbow eyes"は1コーラスのみですが、リッチーもちゃんとプレイしています。" hey joe"は、O.J.シンプソンのネタではなく、ちゃんとオリジナル・ヴァージョンの歌詞で歌われています。" love hurts"はこの日もリッチーのアルペジオから始まります。グラハム時代の" will you still love me tommorow"を思い出させるアレンジです。ただ、そのまま終わってしまうのが惜しいです。ドラムも入ってドラマチックに盛り上げてくれると嬉しかったですが……あくまでお遊びの曲ですから、そうもいかないか ( 笑 )
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BS-05/06 ludwigshafen ブックレット表紙 |
disc 5
disc 6
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ドイツ・ツアー5日目になるこの日は、残念ながらあまり良好な音質とは言えません ( 前の2日間と比べて、ですけれど )。多少ハイ上がりで、ピッチも若干早い様です。バランス的には良好なので、それほど聴きにくい訳ではありません。ただ、高音質音源が揃っているこのツアーの中では、苦しいかな。
" spotlight kid"のギターソロは、いつもと少し違った迫力で迫ります。そのままの勢いで" too late for tears"に突入します。この日のリッチーのプレイはいつになくアグレッシヴで、1970年代のプレイを彷彿とさせてくれます。続く" long live rock'n'roll"でもそれは変わらず、この日の演奏は充実しています。
" man on the silver mountain"は、いつもと違ってギターから入らず、バスドラの連打とキーボードのコードから、リッチーのリフがスタートします。エンディングで、チラッと" rainbow eyes"がプレイされます。このあたりから、だんだんとリッチーのヴォルテージが落ちていきます……何で ? " ariel"のエンディングのソロも、ササッと終わってしまい、" hall of the mountain king"はしっかり決めるものの、アンコールの2曲はあまり遊びもなく、淡々と終わってしまい、なにか余韻が残りません。
 no number stuttgart |
disc 1
disc 2
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10月14日に行なわれたドイツはシュツットガルトでのギグをDAT録音によるオーディエンス音源で収録した2枚組です。若干録音レベルが小さく感じられますが、バランスもなかなか良く、クリアーに録れていて聴きやすい音源です。
歓声から類推すると1曲目からリッチーはアクションをキメているらしく、かなりノリの良いプレイが全般に渡って楽しめます。このツアーでは比較的珍しい" blues"から" wolf to the moon"の流れは素晴しいです。この日の" man on the silver mountain"は、ドラムのリズムが入ってからリフが炸裂するパターンです。
" since you been gone"の導入で、キーボードが" burn"のソロパートのような感じのプレイを入れています。そしてリズムが入って来て、あのコード・カッティングが登場するという、普段とちょっと違う導入になっています。おそらくリッチーが勘違いして、終わったばかりの" ariel"をまたやろうとして ( キャンディスを紹介したからかも (^^;) )最初のフレーズを弾いてしまったため、雰囲気を変えようとしてこういったプレイになったのではないでしょうか。
アンコールは定番の2曲をやったあと ( 唐突に終わる" smoke on the water"がおもしろい)、" black night"をプレイして終了です。この日のドゥギーは一番この曲を歌えているのではないでしょうか。歌詞は相変わらずアヤシいですが、それなりにパワフルに歌っています。ギター・ソロのあと、3コーラスまでプレイしていて、かなりきっちりとやっています。
 no number rotterdam disc 2 12-16 : |
disc 1
disc 2
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ドイツツアーの合間の10月17日にオランダはロッテルダムで行われたライヴをオーディエンス録音で収録しています。バランスは良好ですが、ややヒスノイズが耳に付き、ピッチが早いのが難点です。半音ほど高いのではないかな?スピード感はありますが、ドゥギーの声が変な感じです。
" spotlight kid"から、早くもリッチーの本領を発揮したソロが聴けます。この日は全体的に音数が多い、アグレッシヴなソロを展開しています。" man on the silver mountain"は、Gコードで軽くジャムってから切れ目なくイントロのリフが炸裂するという、スピード感溢れる導入になっています。
disc 2に移って、このあとの21日のコンサートでもやっていたO.J.シンプソンをネタにした" hey joe"から、" rainbow eyes"をプレイ。いつになくアグレッシヴな" hall of the mountain king"のあと、テンションの高いアンコールがあります。
突っ走るような最高の雰囲気の" burn"。ギターソロの終わりで、キーボードのスリリングなフレーズが入り、これもかっこいい。つづく" smoke on the water"の導入のギターソロも、いつもよりリズミカルでアタッキーなソロが聴けます。なぜか" man on the silver mountain"のリフを弾いてから、無理矢理本来のリフに戻ってますが、勘違いしたんでしょうか (^^;)。この曲、ワンコーラス目はドゥギーは観客に歌わせているようで、声が聞えてきません。
" smoke on the water"のあと、バンドは引っ込んだようですが、鳴りやまないアンコールに再びステージに上がって、トラッドソングから" love hurts"を演奏します。この曲は、1970年代に活躍したブリティッシュバンド、 nazarethの大ヒット曲で、ロジャー・グローヴァーのプロデュースでアルバムをリリースしたこともあり、1970年代の deep purpleのサポートを務めたりしていました。この曲は日本でもやっていましたが、このツアーでもっとも早く演奏しているのは、10月12日のドイツ公演です。
この曲のあと、21日にも炸裂した" mistreated"、" black night"をプレイして、終了です。" mistreated"もこの日が一番早い演奏例ではないかと思いますが、出来自体は21日の方がいいかな?
ボーナスに、プライヴェートビデオが出回っているベルギーはブリュッセルのステージから5曲、ショウの中盤の盛り上がるところをセレクトして収録しています。まあまあのオーディエンスといったところでしょうか ? こちらも、" man on the silver mountain"は聴きものになっています。
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BS-07/08 munich ブックレット表紙 |
disc 7
disc 8
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オランダなどを回ってからドイツに戻ってきての21日、ミュンヘン公演です。10日と同程度の音質で、良好なオーディエンス録音です。始まっていきなりドゥギーの調子がおかしいです。なにか疲れたような声をしており、歌詞の入りも間違えるなど、あまり調子がよくない様です。リッチーがとちったのに引きずられたのかもしれませんが、演奏そのものの迫力は十分です。
この迫力のヴォルテージはずっと続き、" long live rock'n'roll"が始まります。この日は結構長めにプレイしています。" man on the silver mountain"の前で、ドゥギーが、「リッチーが使っているのはドイツのENGLっていうアンプなんだぜ」と紹介すると、そのENGLサウンドを紹介するかのようなギターソロが始まります。このツアーではいきなりリフを弾き出すことが多いこの曲ですが、この日のプレイはリッチーのノリのよさが伝わってきます。
disc 8に入っても勢いは止まるところを知らず、" black masquerade"のソロは、このツアーでも出色のできばえです。エンディングからそのまま" woman from tokyo"に入ります。この日は2コーラスまで演奏されており、しっかり曲になっています。メドレーっぽく次の" rainbow eyes"が始まります。このツアーではリッチーがトラブった時の場繋ぎ的に演奏されることが多いこの曲ですが、この日はリッチーもしっかり演奏しています。1コーラス歌った後、なんとリッチーが" catch the rainbow"のイントロを弾きはじめます。この曲をこのツアーで演奏するのは大変珍しいです。オーディエンスは大喜び ( そりゃそうだ )
大迫力の" hall of the mountain king"で本編は終了となりますが、まだまだ聴き所は残っています。" burn"をサラっと決めた後、O.J.シンプソンをネタにして" hey joe"を演奏します。アーミングを絡めた狂乱のノイズから" black night"に突入です。初日よりもきっちりとした演奏でかっこいいです。後半のエキセントリックなソロは、第2期 deep purpleを彷彿とさせます。極めつけは次にブチかましてくれる" mistreated"です。この日以前、17日のロッテルダムでの演奏でも確認できますが、この曲のリフが炸裂したのは1978年以来です。
最後にドゥギーが" smoke on the water"をワンフレーズ歌って、幕を閉じます。この日は2時間以上のプレイ時間で、このセットのなかでもベストのパフォーマンスが楽しめます。
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BS-09/10 leipzig ブックレット表紙 |
disc 9
disc 10
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ベストパフォーマンスのミュンヘン公演の翌日、ライプツィヒ公演です。少々ステージが遠い感じがするものの、他の日と同様良好なオーディエンス録音です。disc 9の何カ所かで、プレスミスと思われるノイズが入ります。
この日も前日の勢いを引き継いだようなノリで進行しますが、時間そのものは前日に比べると短めです。" hunting humans"の後にプレイされるブルーズは、リッチーのトラブルの場繋ぎで演奏されており、いつものブルーズとは違います。前日同様" mistreated"もプレイされますが、やはりあっさりした印象です。オープニングのノリが持続せず、だんだんと勢いがなくなっていくような……
決して悪い演奏ではありませんが、21日を聴いた後で聴くとどうしても比べてしまいます。" smoke on the water"は前日と違ってきっちりやってくれますが、ワンコーラス目、途中までドゥギーがおらず、グレッグが替わりに歌っています。
 EC 008-011 disc 1/2 : disc 3/4 : |
disc 1
disc 2
disc 3
disc 4
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ドイツ・ツアー終了後、10月30日と31日にはフランスでコンサートを行っています。これは、この2日間を収録した4枚組で、たいへん音質、内容とも素晴しいです。特にセット・リストで目立った変化はありませんが、充実した演奏が聴けます。10月31日のステージは、スタッフがステージ袖から撮影した高画質のプライヴェートビデオも出回っています。リッチーがスタッフに支持する声が聞こえたり、ドラムソロのあいだアンプの影で休んでいるリッチーを追いかけていたりする、ファンにはオイシイ映像です。音質はよくありませんが、それはこのCDを聴けば解消されます。フランス公演を収録したものは、他には31日分のみ収録の" parisian masquerade"がありますが、こちらは聴き比べをしていないので違いなどは不明です。他にはフランスものはリリースされていません。
10月30日は、ところどころこもったりもしますが、臨場感のあるラインなみのバランスで楽しめます。多少迫力に欠けるところもありますが、聴きやすいと思います。" hunting humans"の導入でプレイしている" not fade away"は、いうまでもなくストーンズで有名なナンバーです。リッチーにとっては" paint it black"に続くストーンズ・ナンバーのカヴァーという事になります。……という程大げさなもんでもありませんが (^^;;)
この日はドゥギーが後半になって力尽きたのか (^^;) 、多少声が出なくなる個所がありますが、全体を通して素晴しいパフォーマンスが楽しめます。特に" hall of the mountain king"の後半、畳み掛ける部分でのリッチーはなかなかキテます。そのままフィードバックのソロを決めるあたり、ノッている感じが伺えます。
アンコールになって" burn"が飛び出しますが、チューニングが狂っていて、いったん手を止めて直しております (^^;)。で、気をとり直して再スタート。そして、このツアーでは単独でプレイされるのは珍しい、" black night"が演奏されます。なんでプレイが少ないかというと、ドゥギーが歌詞を覚えていないからだったりします (^^;)。この日の演奏でも、最初から自信のなさそうな小さな声で ( 爆 )、2コーラス目は笑ってゴマカすところもあったりします。この日の" smoke on the water"は、最近のプレイにしてはかなりスローテンポで演奏されています。
ハロウィンにあたる31日のパリ公演は、30日に比べるとギターが小さめな感じがしますが、それでもなかなかのバランスで聴くことができます。" spotlight kid"の導入で、いつもならすぐにギターのリフが始まるのですが、この日はなぜかなかなか弾き出さず、ポール・モーリスのキーボードの音が長く聞こえています。
全体的な演奏の雰囲気は他の公演と変わりませんが、やはりリッチーのライヴは、こういう場でも書き切れない細部の違いにも楽しみがあり、この日も" too late for tears"の後半部など、聴き所は一杯です。ジャケットにはミスで" ariel"がクレジットされていませんが、ここに上げたとおりちゃんと収録されています。この" ariel"の後半のソロはいつも聴きものですが、この日は特に素晴しいプレイをしています。日本公演初日、代々木でのプレイと遜色ないものが聴けます。
アンコールの" blues"は、いつもとちょっと違う導入フレーズで始まります。そのあとのアンコールは、いつもの流れで終了します。この日は特に珍しい曲はプレイされませんが、内容的には充実していて、基本セットの演奏ではベストの出来に近いでしょう。
このあとは翌日11月1日にブリュッセル公演があり、この日はプライヴェート・ビデオが出回っています。
No Number paris disc 2 10-15 : rotterdam |
disc 1
disc 2
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このアルバムについてのコメントはしばらくお待ちください。
 AMS 1996-02-3-1/2/3 london  exchange disc |
disc 1
disc 2
disc 3
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ヨーロッパツアーも終盤のイギリス公演から、11月3日のハマースミスを収録した音源です。初回プレスには2枚目のディスクにプレスミスがあり、一部の店で正常なものと交換してくれました。そのときのディスクケースが、" exchange disc"としてあげてあるものです。セカンドプレスからはすべて正常なようです。昨年、ゴールド仕様で再発もされています。この次の日、4日の同会場の音源も出回っています。
この日はヨーロッパ・ツアー中最長の演奏時間を誇り、また時間だけでなく内容も大変素晴しく、名盤といえるでしょう。" spotlight kid"の途中位まではちょっと音質的に辛いですが、それ以降は大変良好なオーディエンス録音です。私の好みから言えば、ギターがやや大きく、音像が小さくまとまっているような印象ですが、高音質であることは間違いありません。プライヴェートビデオも出回っていますが、多少ピントが甘く、完全収録ではないのが惜しいです。
リッチーやドゥギーの母国ということで、大変リラックスした、アットホームな雰囲気が感じられるライヴです。しつこく" kill the king"をリクエストする観客がいるのが笑える (^^;) 。" long live rock'n'roll"が結構長くプレイされていて、掛け合いのフレーズもいつもとちょっと違っています。この日のリッチーの音は、1970年代の rainbowの音に、ちょっと似ている感じで、なかなかいいです。
" man on the silver mountain"も、この日はスペシャル・ロング・ヴァージョンで楽しめます。ギターとキーボードのコール & レスポンスが展開されるのはこの日だけではないでしょうか。なんと、曲中で" 16th century green sleeves"がチラッと聴けます。テンポがかなりゆっくりなので、最初は一瞬わからなかったのですが、ドゥギーが歌っている歌詞は間違いなく" 16th century green sleeves"です。
リッチーはこの日も全体的に音数多く弾きまくっていますが、アグレッシヴというよりは、よりギターを歌わせているプレイになっており、ロッテルダムとはまた違った意味で好調なプレイが楽しめます。
通常" greensleeves"をプレイする" hall of the mountain king"の導入で、" rainbow eyes"や" waltzing matilda" ( " waltzing with ritchie!"と大合唱する観客がいい感じです (^^) )、そして" mistreated"をプレイすると場内大受け ( 日本でも聴きたかった…… )
アンコールもなかなかやってくれます。イギリスでのコンサートということで、" burn"の前で" god save the queen"をプレイ。ドイツ以外で国歌をプレイするのはなかなか珍しいです ( アメリカじゃ絶対にやらんだろうな )。エンディングのリフを無視してソロをキメまくった" burn"、珍しくいきなりリフからスタートし、狂乱のアーミングノイズを響かせる" smoke on the water"(エンディングでギタークラッシュをやらかしたようなノイズがあります)と、アンコールに来てリッチーもキレまくっています。
" smoke on the water"のあと" over the rainbow"が流れますが、鳴りやまないギターノイズの中、再びバンドがステージに上がります。ジミヘンを思わせるノイズの中からアドリブジャムを聴かせ、O.J.ヴァージョンの" hey joe"をプレイして、終了です。" hey joe"のソロの導入のチョーキングは、いつ聴いても鳥肌がたちます。
 AMS 9607-2-1/2 london |
disc 1
disc 2
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メンバー確定以前に噂されていたバンド名をタイトルにしたこのライヴCDは、ヨーロッパ・ツアー最終日となる1995年11月4日、ハマースミス・オデオンにて行なわれた公演をオーディエンス録音でとらえた2枚組です。前日の公演は" extra long"として名盤になっていますが、次の日のこの公演はいま一つ地味な存在になっています。ステージから離れた場所で録音したようです。バランス自体はまあまあなのですが、シャリシャリとした音質で、高音部が耳にツラい感じは少しあります。
1曲目が" over the rainbow"となってますが、実際は「威風堂々」のテープ部分までで、ドロシーの台詞から" over the rainbow"のテーマ演奏は、" spotlight kid"の冒頭に収録されています。
リッチー以外のメンバーの演奏の出来は決して悪くはないのですが、バンドのプレイとして前日のようなマジックを感じる瞬間はほとんどありません。ドゥギーのMCもなにか淡々としていて、アドリブ・ソングや遊びもほとんどなくリハーサル通りという感じの出来になっています。リハーサルとそれほど違わなくても、リッチーの出来がよければカッチリとまとまった演奏となるところですが、この日は肝心のリッチーのプレイが前日と比べると生彩を欠いているように感じられます。ギター・サウンドがいつもと少し違うので、その辺に原因があったのかもしれません。
" hunting humans"や" black masquerade"等で、後半のギター・ソロとなるべき部分でキーボード・ソロをとらせているのがちょっと変わっています。リッチーが気がノらなくて、ポールに振ったのか、別の理由があったのかはわかりませんが、リッチーのソロを期待する大部分のファンにとっては盛り上がらない展開でしょう。ドゥギーも後半にいくにしたがってバテてきたのか、音を外す場面が多くなってきます。
アンコール、" burn"を無難に ( 構成を思いきり間違えてますが (^^;) )こなしたあと、スタッフか観客に無理矢理歌わせる" smoke on the water"をプレイして、終了です。この日は普段のステージの水準からいっても出来はいま一つで、前日で全てエナジーを使い果たしたような印象です。アンコールでの飛び入りが唯一最終日らしいところでしょう。
イギリスでのコンサートを終え、いよいよ日本に上陸することになります。この他のヨーロッパ・ツアーの音源としては、ツアー序盤のオスロ、中盤のミラノのステージがそれぞれプライヴェート映像で出回っています。